よく考えて! 参考書について

私が参考書について、掲示板で答えることはほとんどありません。(※使ったことのある参考書にコメントをすることはあります。でも極力避けるようにしています)
ただ、何もしないのもなんなので、ここにコメントしておこうと思います。

「聞かれることは決まっているので」

内容は上から順に

情報不足で答えたくても不可能編
とっても困る質問編
単語熟語
文法
長文解釈
お笑い

情報不足で、答えたくても不可能編
その1
「典型例」

お薦めの○○の参考書を教えて下さい
(※「○○」には「単語・熟語・文法・長文解釈」などが入る。1つとは限らない)
答えられません
私が薦める参考書は「あなたの英語力」と「あなたの立場」次第で異なるからです。

「英語の得意な人にお薦めする参考書」は英語の苦手な人にはお薦めしません。
「英語が苦手な人にお薦めする参考書」は英語の得意な人にはお薦めしません。
その2「偏差値はあるよ編」

私の偏差値は□□なんです。
お薦めの○○の参考書を教えて下さい
(※「○○」には「単語・熟語・文法・長文解釈」などが入る。1つとは限らない)
答えられません
偏差値で「あなたの英語力」はおおよその見当がつきます。でも「あなたの学年がわからない」ので返事に困ります。特に高2時の偏差値はあてになりません。高2の偏差値は高3になった瞬間、まず「下がる」ものです。なぜなら「浪人生が」加わわるからです。偏差値は相対評価です。実力が同じでも偏差値は下がります。
その3「学年はあるよ編」


私は現在高○(もしくは浪人)で伸び悩んでます。
お薦めの○○の参考書を教えて下さい
(※「○○」には「単語・熟語・文法・長文解釈」などが入る。1つとは限らない)
答えられません
偏差値がわからないので本当に見当がつきません。
つまり「最低限」
あなたの偏差値」と「学年(浪人)」2つの情報がないと、
私は答えたくても答えられません。

とっても困る質問
その1


○○○と□□□と△△△のどれが一番優れた参考書ですか?
私は「参考書に優劣なんてない」!と思っています。
「英語の得意な人向け参考書」は英語が得意な人には「役立つ」でしょうが、苦手な人には「役立たない」でしょう。「英語が苦手な人向け参考書は」英語の苦手な人には「役立つ」でしょうが、得意な人には「役立たない」でしょう。
詳しくはここQ1をご覧下さい。
その2


短期間で効率よく実力が上がる参考書を探しています。いろいろご意見があろうかと思いますが、お薦めを教えて下さい。
「あなたに取って理解しやすい・覚えやすい参考書」というのはあっても「短期間で効率よく実力が上がる参考書」はこの世にないと思います。
詳しくはここQ2をご覧下さい。

「そもそも『短期間』という点」についてコメントがあります。

●ちょっと考えて欲しいことがあります!
   『英語が得意な人』は『短期間で実力を上げる方法』を探してそれを実践したから『英語が得意になった』のでしょうか?
  私は違うと思います。「英語が好きで得意な人」は、『好きであるがゆえに』多くの時間英語に触れたがります。その結果、彼、彼女らは放っておいても英語に触れます。その所為で「実力が上がる」のだと思います。つまり「短時間」ではなく「長時間」触れた結果、彼、彼女らは英語の成績が良くなったわけです。
  逆に「英語が嫌いで苦手な人」は、『嫌いであるがゆえに』多くの時間英語に触れたがりません。その結果、彼、彼女らは放っておくと英語に触れません。その所為で「実力が上がらない」のだと思います。つまり「長時間」ではなく「短時間」しか触れてない結果、彼、彼女らは英語の成績が良くないわけだと思います。
 つまり、「短期間でという発想そのものがあなたの実力を上げない根本原因だ」と思います。
 「短期間」ではなく「自分にとって理解しやすい・覚えやすい」という基準で参考書を選ぶべきだと思いますがいかがでしょうか?
その3


今まで「○○○」という参考書を使ってましたが、『□□□』の方が評判良いので変えようと思っています。どうでしょうか?
まず、「変えるのが本当に良いかどうか」私にはわかりません。変えたものが『あなたに取って』「わかりやすい説明・覚えやすいもの」であるのなら、変えるべきだと思います。それは私にはわかりません。
例えば「△△△」という参考書があったとします。この参考書は文法用語のオンパレードです。「文法オタク」の私にとっては「ものすごくわかりやすい」参考書です。ところが、英語が好きで得意なAくん(私の友人)にとってはこの参考書の説明は「わかりにくい」そうです。彼は文法が(問題は解けるくせに)嫌いだから、嫌悪感が先にくるそうです。


 次に『評判・人気』について考えます。はたして『人気が高い参考書は低い参考書よりもあなたにとって良い参考書でしょうか?』

「英語ができる人向けの参考書」は評判、人気が上がりやすい!
使う人がすでに英語が上手く行っている人なのだから
  「上手く行く人が多い」⇒人気が上がる!
という側面があるはずです。
もしもあなたが英語が苦手であるならば、この本を選ぶべきではないと思いませんか?
「苦手な人向けではない」のですから。

「英語ができない人向けの参考書」は評判、人気が上がりにくい!
使う人がすでに英語が上手く行っていない人なのだから
  「上手く行かない人が多い」⇒人気が下がる!
という側面があるはずです。

 また、特に「英語の得意な人」が「英語ができない人向けの参考書」を批評すると
  「何これ?こんなのカンでわかるじゃん!こんなの不必要だよ!
   『ダメ参考書だなあ』、こりゃあ・・・」
となってしまうと思います。すると人気は上がらないでしょう。
 一般的に英語が得意な人は、「自分が一番実力アップに役立った参考書」すなわち『英語が得意な人向け参考書』を薦める場合が多いです。

 だから「参考書の人気投票の上位のもの」は「英語が得意な人向け」であって、「英語が苦手な人向け」ではない可能性が高いと思います。そしてあなたが英語が苦手なら、上位よりも下位の参考書の方があなたにとって「判りやすい・覚えやすい参考書」の可能性が高いと思います。



単語熟語
その1


お薦めの単語集・熟語集を教えて下さい
基本的には「なんでも良い」と思っています。量さえあれば!
要は「あなたがたくさん覚えやすい!と感じるもの」で良いと思います。
量さえあれば!
 なお、私がHPでお薦めしている「単語集・熟語集」はあくまで、「英語が苦手な人向け」で、かつ、『例文で覚えるのが苦手な人』用のものです。「得意不得意の境目」や完全に得意であったら、別の単語集・熟語集の方が良いと思います。
その2


うちの英語の先生は「単語・熟語は例文で覚えなきゃだめだ!だからそういうタイプの単語・熟語帳でなきゃだめだ!」って言うんです。今まで例文で覚えるタイプじゃない単語・熟語帳で1つ1つ覚えてきました。
変えなきゃだめでしょうか?
変える必要はないと思います
「例文で覚えなければならない」というのは、あくまでこの人が上手く行った、より良かった、という「この人の感覚」に過ぎないと思います。この人にとっては一つ一つ覚えるよりも例文で覚えた方が良かっただけだと思います。私の頭は例文を覚えられないようにできていました。なので私は例文では覚えていません。例文じゃなくても何とかなりました。だから特に変えなくても問題ないと思います。このことについては特別にページを設けてあるので、よかったらご覧下さい。
 なお、単語・熟語帳を変えた結果、より早く正確にたくさん単語熟語を覚えられる、のであれば変えるべきだと思います!念のため!
つまり「どの単語熟語帳」を選ぶかよりも、
「どうやって覚えるか」
の方が重要だと思います。
よかったら単語の覚え方ページもご参考に。


文法
その1


お薦めの文法参考書を教えて下さい
そもそも文法参考書は3種類あると思います。
(1)文法問題集(2)文法解説書(3)文法書

(1)文法問題集はその名の通り「問題集」です。問題がメインで、解説が少ないものです。
(2)文法解説書はややこしい文法を「筆者がわかりやすかろうと思った形」で解説している参考書です。解説がメインで、確認問題程度の問題が少々付いているものもあります。
(3)文法書は、例えば、文法用語がわからなくなったりしたとき使う文法の辞書です。また、細かい例外事項を調べる場合も使います。文法をキッチリと説明してくれていますが、「文法の辞書」なので、これは頭っから読む本ではありません。

(1)文法問題集(2)文法解説書(3)文法書 それぞれにお薦めがないわけではないですが、これはあなたの英語の状況にもよりますのでなんとも言えません。
1)文法問題集の選び方のみ、特別にページがあります。
その2


「×××」という参考書をやれば文法は大丈夫でしょうか?
(「×××」には文法解説書の名前が入る)
まずダメだ」と思います。
(そもそも「~で大丈夫ですか?」って聞く人は『大丈夫だ』って言って欲しいだけのような気がします。「より適切な意見」より、「より楽な意見が欲しいだけ」ではないでしょうか?「大丈夫かどうかを確かめたい」のではなく「大丈夫だと信じたい」のではないしょうか?。。。。


「×××」は文法問題集ではなく文法解説書です。これだけ読むと「ものすごく文法力がついた」と思ってしまいます。でも錯覚だと思います。試しにそこら辺の文法問題を解いて見てください。大体間違いだらけなはずです。(逆に全問正解ならOKです。でも1つでも間違ってたらダメ~!)
文法力は「(1)文法問題集」を何度も解きなおさないと、身に付かない。というのが私の意見です。だからダメです。

以下は私の文法勉強法の意見です。
「(1)文法問題集」を解くこと!・そのためにまず『章ごと』に「(2)文法解説書」を読む。そして『章ごと』に「(1)文法問題集」を解く。・その時「(2)文法解説書」や「(3)文法書」も見ながら解く。これで1冊解き終えたら、それを繰り返す! ※詳しくはここQ3をご覧下さい。
なお私は
文法は「英語が苦手な人ほど大事」である。「得意な人ほどさほど大事ではない」場合がある。
と思っています。


長文解釈
その1


お薦めの長文解釈参考書を教えて下さい
英文解釈参考書の選択には次の細かい要素が絡むと思います。

要素1・文法が好きか嫌いか?
要素2・既に英語がある程度得意か、あるいはメチャ不得意か?

私に言わせれば「
英語が好きで得意な人は文法が嫌い」な人が多いんです。
こういう人には
文法でこまめに読み解く(精読する)のを『ことさらに強調する』参考書」は、選ぶべきではない
と、私は考えています。
そういう人は「解説の文法用語を見ると英語が嫌いになる」と感じると思うからです。そういう人が「文法」に「こだわりすぎる」と英語の学習集中度は下がると思います。

逆に、「
英語が嫌いで苦手な人は
文法でこまめに読み解く(精読する)のを『ことさらに強調する』参考書」を選ぶべきだ
と私は、思っています。
こういう人は「文法用語を見ても嫌いにならない」ですから。
最初から英語が嫌いなのだから、これ以上嫌いになりっこない
(また、英語(アルファベット)が嫌いで不快なのであって「文法用語」は特に不快感はない。日本語だから^^;)
 (※どうもこの辺の感覚を誤解している「英語の得意な人(指導者)」は多いです。)
私に言わせれば「英語が
苦手な人」は文法に「こだわらない」と成績は上がらない、と思っています

したがって
 『文法文法!精読精読!』してる参考書を選ぶ場合
英語の
得意な人には「それはやめろ!別なのにせよ!」ということになり
英語の
苦手な人には「それをやれ得意な人が「やめろ!」と言ってもやるべきだ!」ということになります。

以上を考慮に入れてあなた向きの長文解釈参考書をとりあえずやるべきだと思います。
その2


私向きの長文参考書を見つけました!これだけやれば大丈夫ですか?
2つの点で「ダメ」だと思います。

(おっとその前に!そもそも「~で大丈夫ですか?」って聞く人は『大丈夫だ』って言って欲しいだけのような気がします。「より適切な意見」より、「より楽な意見が欲しいだけ」ではないでしょうか?「大丈夫かどうかを確かめたい」のではなく「大丈夫だと信じたい」のではないしょうか?。。。。

さて
ダメな点・(1)『量の問題』
英文解釈の実力は『解釈量』に比例します。その参考書だけで必要な『量』があるのでしょうか?あれば問題ないと思いますが、1、2冊で必要量あるとは思えません。
『受験生になった時点で得意と言えるレベル』になるには「最低80文」は読み解いている必要があると思います。(「一般的な最低量」ですよ。MARCH以上の大学合格にはこれじゃあ足りないでしょう)

ダメな点・(2)『やり方の問題』
ただ、漫然と英文解釈の練習を積み重ねても、中々実力は身につかないと思います。
私に言わせれば、全訳の練習が必要です。
 その時「偏差値55以下はノートに全訳を自力で書く」「55以上は頭の中で全訳を作る」というのが私の意見になります。やり方の詳しい説明はここに!あっと音読復習も忘れずに!


お笑い
以下は、私がこの間、某書店の参考書売り場で拾った会話です。あなたの参考書選びのご参考に!(^^)

「俺たち、英語ホント死ぬほどできないねえ」


「そうね・・・・どんな参考書がいいかなあ・・・」

(お、苦手な人が悩んでるな。どんな参考書を探しているのかな?)


「ねえこれなんかどう?『英語はじめからていねいに』」

(おっ!これは密かに私が英語が苦手な人向けのお勧めに加えようとしている『初心者向け英文法解説書』じゃないか!この男、見込みあるぞ!)

「・・・・・・・・・」


(ぺらぺら中身を見て)「おー!これいいよ!うん!良くできている!これにしよう!」


「え~やだあ~」


「え!?なんで??」

「だってバカっぽい~!」
クイズ!
ここで私はなんと思ったでしょうか?


A:そうだそうだ! このお姉さんえらい! バカっぽい参考書などやるべきではない! 内容が分からなくても難しい参考書をバシバシやるべきだろう!
B:バカはあんただろう! 難しい参考書が使いこなせるのか? 基礎を疎かにしてるからてめえは英語の実力が上がらないんだ~よ~! 基礎が分らないのに、「難しい参考書」なんかできるのか?!
( ̄ー ̄)o゛プルプル


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