嫌いな人のための具体策
英語が嫌いな人は、何から、どこから、どうやって勉強すればよいかを知りません。
このページはそれを伝えるものです。
 あしたのために・その0
 -大学受験で試される英語の正体を知ろう-
 苦手な人は、大学受験で必要な英語力が何なのか知りません。喋れる能力でしょうか? いいえ、全く違います。喋れる必要は全くありません。一言で言うと
 「英字新聞を、辞書を使わず、16歳の英米人と同じスピードで、誤訳無しで読める能力」
です。書ける必要はありません。(大学によっては必要な場合があるが基本的には必要無いです)
 英語が苦手な人にとっては信じたくないほど嫌でしょう。しかし嫌がっても現実は変わらないのです。

 ところで、あなたは今(日本語の)新聞が読めると思います。ですが、あなたが小学生低学年の時を思い出しましょう。新聞を読めたでしょうか? 恐らく読めなかったと思います。知らない言葉や読めない漢字が沢山あったでしょうから。
 では中学生の時を思い出してみましょう。新聞くらい読めたでしょう。なぜ読めるようになったのでしょうか。学校で国語を習い、作文などをやらされて、教科書を読まされて、知っている言葉が増えたからではないですか?

 英米人も同じです。 少しずつ言葉や単語を覚えて、中学生になるころは新聞ぐらい読めるでしょう。
 大学受験のためには、同じように英語を習い、長文などを読まされて、単語や熟語を覚えていく必要があるのです。
 あしたのために・その1
 -英語が嫌いだった英語の先生を探そう-
 ・英語の先生のほとんどは、最初っから英語が好きで得意だったはずです。彼、彼女たちは英語の能力が初めから高かったのです。つまり彼、彼女たちは英語用の脳みそを初めから備え持っていたのです。何の苦労もなしに。
 そこで考えて欲しいことがあります。そうゆう先生の英語の説明やら勉強法が、私たちにそのまま当てはまるでしょうか?
 私は当てはまらないと考えたのです。私にはそんな特別な脳みそがないことは、中学高校で十分証明されていたのです。
 そこで私は英語が嫌いで苦手だったのに成績が伸ばしたという先生を探しました。そして彼、彼女がやった方法を真似すれば良いのではないか、と考えたのです。
 探せばいるものです。私はそうゆう少数派の先生を2人見つけました。2人とも同じ予備校に所属している先生でした。私は迷わずそこに行きました。
 私はこう考えました……この2人の先生のおっしゃることを良く聴こう。彼等がやったことを真似しよう。他の先生のおっしゃることは、あくまで参考程度にしておこう、と。
 この2人の先生の説明は、他の先生よりもわかりやすかったです。(他の先生の説明が下手なわけではないです。この2人の先生の方が私にはより理解しやすかったのです。)フィーリングがあったという感じでした。
 あしたのために・その2
 -英文法をマスターしよう-
 ・上で出てきた2人の先生方は2人ともこうおっしゃていました。「まず英文法を早くマスターしなさい」と。
 私は予備校の英文法の問題集を夏休みまでに5回解きなおしました(やり直しました・復習しました)。それはけっして簡単なことではありませんでした。しかし、他よりはやる気がしました。バカ長い長文を読むよりもはるかに楽でした。
 文法をほぼ網羅したら、今まで読めなかった長文が読める読める。今までは直訳すらできなかった英文がようやく正しく訳せるようになりました。
 私が英語ができるようになったのは、英文法の問題集を何回もやり直して、マスターしたおかげでなのです。
 あしたのために・その3
 -英熟語を覚えよう-
 ・模試や本試験でも英熟語を問う問題があります。歴史の問題で年号を問われるようなもので、知っていれば解けますが知らなきゃ解けません。特に7月までの模試の偏差値だけ上げるなら、英熟語を覚えましょう。なぜならこのころまでの模試では熟語問題が出題されやすいからです。7月までなら熟語で実にお手軽に偏差値が上がります。
 たまたまその熟語を知っているだけで点が取れます。逆に知らなきゃ取れません。出題されやすい分、差がつきやすい、というわけなのです。
 英熟語は最低600個覚えましょう。私は800~900個覚えました。 
 あしたのために・その4
 -席はまん前を取ろう-
 ・私は予備校の私大向けコースの一番いいコースに入りました。偏差値オール30台のくせに。私は教室の一番前のど真ん中に毎朝陣取りました。偏差値オール30台のくせに。

 常にここにいることでの以下の利点がありました
 1・常に緊張感がありました。目の前に先生がいるんだもの。絶対に予習せざるを得ない境遇に自分を追い込みました。
 2・成績の良い人と友達になれました。こんなところに座るやつは、普通お勉強のおできになるやつしか普通はいないです。ガリベン君と無理やり友達になると非常に便利。ちょっとわかんないところはすぐ教えてくれる。勉強のペース作りに参考になる。その他勉強の変なコツをいろいろ知っている。などなど、恩恵をこうむりました。
 3・先生の講義がまるでテレビを見ているように感じました。まん前なので、ギャラリーが全くいないのです。予備校の有名講師をまるで自分用の専門講師にしているかのようでした。
  同じ金払っているんだもの。ここまでしないと損! 損! と思っていました。
 あしたのために・その5
 -自分なりの単語の覚え方を見つけよう-
 ・単語はどうしたって覚えなければなりません。しかし英語が苦手な人はそう簡単に覚えられません。私も予備校に通っている時に、ずいぶん苦慮したものです。
 いろいろな人に意見を聞きました。
 A先生には「この方法が1番だ」と言われました。しかしB先生には「いや違う。その方法が1番だ」と別のことを言われました。英語ができる友達に聞くと、「いやあ、そうじゃなくてあれが1番」と、三者三様の全然別のこと言うのです。
 私は悟りました。「効率のよい単語の覚え方は、人によって異なるのだな」と。
 私は語呂合わせで覚えました。いろいろ試した結果、私にはこれがもっとも効率が良かったからです。しかし、これが万人に良いとは限らないわけです。私に良かった方法は別人には最悪のこともあるでしょう。しかし、私にとっては最良であったのです。自分なりの良い覚え方を見つけて、それを実践すべきであると思います。
 関連ページ:単語の覚え方
         受験と単語帳と覚え方(2)(ブログ「苦手なりの受験英語」<スペースアルク>)へ
 あしたのために・その6
 -英文解釈は、偏差値55までは全訳をノートに書け!
  55過ぎたら全訳を頭の中だけで作れ!-
 ・英語が好きで得意な方は全訳なんてノートに書きません。なぜなら彼、彼女らは頭の中にほぼ正しい訳ばかりが作成されるから。
 それに引き換え、我々は全訳をノートに書かなければならなりません。我々は頭の中に間違った訳ばかりを作成してしまうから。
 ・偏差値55まではノートに必ず全訳を書きます。そうすれば授業で間違いを修正しやすいのです。そうすれば頭の中だけではなく、目で間違いを確認することができます。次第に同じ間違いを重ねにくくなるのです。地道にこの作業をしないと、我々は成績が上がらないのです。

 ・偏差値55過ぎたら、今度は頭の中だけで訳します。
 この作業に切り替える時、つらいものがあります。でも案ずるよりも生むが安し。意外と楽に切り替われます。その後英文をジャンジャンたっぷり読みこなせば良い。

 ・どうも、英語が嫌いで苦手な人は、自力で全訳し、それをノートに書かない人が多すぎます!
 「見ただけで済むならその方が良いなあ。友達もわざわざ書いてないからたぶん大丈夫じゃないのかなあ」
 なんて考えていないでしょうか?
 「得意なA君も全訳なんて書いてないし・・・。第一面倒くさい!嫌だ!」
 と思っていないでしょうか?
 ・ちょっとこのことについて考えましょう。
 このA君は得意だから全訳を書かないのです! 全訳を薦めない先生は、受験期に既に得意だったから薦めないだけです。
 もし君が苦手なら、全訳を書かなければならないのです!
 ・だいいち、この得意なA君だって、今は書いていなくても、昔(少なくとも中学生の頃)は教科書の全訳を自力で作り、書いていたはずだ!
 ・君もA君のように、教科書の全訳を自力で作り、書いていたのでしょうか?
 そしてそれを訂正する、という勉強をしていたのでしょうか?
 どうですか?

  要するに君が英文解釈力が足りないのは
 「全訳を自力で作って書く!そしてその訳を訂正する!」という経験が不足なだけ!

 …と私は考えています。いかがでしょうか。

 ・だから私は「偏差値55になるまでは、『まだ経験不足』なので、全訳を自力で作って書け!」
 と主張しているのです。
 あしたのために・その7
 -必ず音読せよ!-
 ・ある程度まで成績が上がると、英文を速く読む必要性にかられます。
  遅い人は絶対に急には速くなりません。
 ・私の経験上、これに対して一番有効だったのは「音読」でした。
 速く読めるばかりか、正確にも読めるようになる。私の受験時代で一番不思議だったのは、正にこれでした。
 ・音読練習を復習がてらにやるだけで、早く正確に訳せる。実に不思議な経験でした。
 隣近所に気を使いながらできるだけ大声で反復音読練習をしましょう。
 このとき、頭の中では、訳文を思い浮かべながら音読すること!
 ・最終的には読むスピードと同じ速さで訳が思いつくようになりました。

関連ページ:質問・音読学習編
        音読学習の方法(ブログ「苦手なりの受験英語」<スペースアルク>)へ
関連ページ
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